ダイヤモンド/CBNホイールの種類と特徴
三和研磨工業は、1949年創業以来、一貫して砥石を製造している専門メーカーです。ダイヤモンドホイール、CBNホイール、いわゆる超砥粒ホイールは一般砥石と共通する部分も多いですが、精密用途のため弊社では専門の部署による設計・製造を行っております。
「角だれのないダイヤモンドホイールが欲しい」「切れ味、切削量重視のCBNホイールが欲しい」「コスト重視なので、品質はそのまま、価格のなるべく安いダイヤモンドホイールを希望」など、いただいたご要望を形にするため、日々技術開発を行っております。各タイプとも、ご要望にあわせた最適な設計を行いますので、お使いの研削条件やワークに適したものをご提案いたします。平面研削(平研)、円筒研削、内面研削、プロファイル(ならい研削)、工具研削、面取り、超硬切削工具の再研磨など幅広い研削方法に適しています。
ダイヤモンドやCBN(立方晶窒化硼素)を砥粒として用いた超砥粒ホイールは、SiCやWAなど一般砥粒に比べて数倍の硬度(ヌープ硬さ)を持ちます。硬く、鋭利な超砥粒の切れ刃は切れ味に優れ、高能率・長寿命で、高い研削比を実現します。
ダイヤモンドホイールでの研削・研磨に適した被削材
超硬合金、セラミックス、サーメット、シリコン、ガラス、石材、コンクリート、カーボン、陶磁器、ダイヤモンド、多結晶焼結体、など。
ダイヤモンドホイールに適合する被削材種(ワーク)の特徴
ダイヤモンドは、鉱物の中で最も硬い砥粒であり、耐摩耗性、耐薬品性、高い熱伝導性などの特性に優れ、硬く脆い材料である硬脆材料や、多結晶ダイヤモンド(PCD)などの研削に適します。
ダイヤモンド砥粒の種類
SD(非金属被覆合成ダイヤモンド)
メタルボンドやビトリファイドボンドによく使われます。
SDC(金属被覆合成ダイヤモンド)
ボンドの保持力をあげたり、熱を逃がすなどの効果を得るため、NiやCuなどの金属をダイヤモンド砥粒の表面にコーティングした砥粒です。
CBNホイールでの研削・研磨に適した被削材
- 炭素工具鋼(SK)
- 高速度鋼(ハイス、SKH)
- 合金工具鋼(SKC)
- クロム鋼(SCr)
- クロムモリブデン鋼(SCM)
- ニッケルクロム鋼(SNC)
- ニッケルクロムモリブデン鋼
- ステンレス鋼(SUS)
- 耐熱鋼(SUH)
- 高炭素クロム軸受鋼(SUJ)
CBNホイールに適合する被削材種(ワーク)の特徴
立方晶窒化硼素(CBN)は、鉱物の中でダイヤモンドに次いで硬い砥粒であるため 耐摩耗性に優れ、またダイヤモンドに比べて熱に強く鉄との反応性が低いため、鉄系材料の研削に適します。
CBN砥粒の種類
CBN(非金属立方晶窒化硼素)
メタルボンドやビトリファイドボンドによく使われます。
CBNC(金属被覆立方晶窒化硼素)
ボンドの保持力をあげたり、熱を逃がすなどの効果を得るため、NiやCuなどの金属をCBN砥粒の表面にコーティングした砥粒です。