三和研磨工業-あらゆるフィールドに表面価値創造で新たな可能性を

テーマ14「コンプレッサーについて」

home > 石材研磨の基礎知識 > テーマ14「コンプレッサーについて」

コンプレッサーは空圧機器にとって動力源なので、常に安定して空気を供給できなければならない。
コンプレッサーの容量決定は常時(同時)使用台数と将来的に導入を考えている空圧機器類と配管やホースからの損失分を考えて十分に余裕のある容量を確保するのが望ましい。詳しくは「コンプレッサーの必要動力計算」でインターネット検索していただければ該当するホームページがみつかる。(図1)

コンプレッサーのトラブル

コンプレッサーのトラブルの多くは機械そのものが原因となるものより、日頃の保全不足が原因となることのほうが多くみられる。
保全をする部位については大きくわけて次の3点がある。

エアフィルター

圧縮空気の中に含まれる水分、チリ、鉄粉などを取り除く役割がある。

保全ポイント

エアフィルター内に溜まるドレンはこまめに抜くようにする。さらにエレメント(ろ過器)の目詰まりを防止するために、時々洗浄する。

レギュレータ(圧力制御器)

圧縮空気の圧力を使用目的に応じて一定の圧力に下げる働きをする。

保全ポイント

圧力ゲージがよく見えるように常時きれいにしておくことと、定期的に分解掃除をすることを心がける。

ルブリケーター(油補給器)

コンプレッサーの運転には潤滑油が必要で、電磁弁やエアシリンダーの摺動部に潤滑油を供給する役割がある。

保全ポイント

ルブリケーターに必要な潤滑油が入っているかを確認する。
油の供給状態が適性かもチェックする。

他にも保全ポイントはいくつかあるが、肝心なことは、コンプレッサーからドレンを抜き、不純物を取り除き、適性に給油をすることが必要である。
最近では無給油タイプのコンプレッサーも増えてきているが、配管内の錆の発生には特に気をつけなければならない。

エアー式ツールを効率よく使い続けるには、ツールそのもののメンテナンスも欠かせないが、コンプレッサーもよく手入れし、空気の質を管理しないと、ドレンや不純物の混じった空気がコンプレッサーのトラブルになるばかりでなく、エアー式ツールをも壊すようなことにつながるので十分にメンテナンスをし、きれいな空気で作業をする必要がある。(図2)

なお、コンプレッサーは労働安全衛生法でも自主点検が求められているので、それらを遵守したうえで運用していかなければならない。

石材研磨製品
金属・精密加工製品
ガラス研磨分野 石材研磨製品 金属・精密加工製品